12月7日銀座小劇場にて1000年代最後のリットン調査団単独ライブ「巴里ナベ3」が盛大にとりおこなわれました。
以下は、みどりがめらによる内容を追いつつ、私的見解に満ちたレポートです。 タイトルとかも自分勝手につけたものです。でもだいたいストレートなのでこんな物だろうと。
遅くなりまして、すいませんでした。
最初にわとり(?)の声みたいな音が流れる。
OPスライド
リットン調査団の二人が、街を歩くスライド。新宿あたり?かっこいい系のスライドでした。
コント1「悲しむ漁師」
魚が全然採れない、たまに採れても最初から開いてるさんましか採れないと職業上の問題にぶつかり嘆き悲しむ、現代人の苦悩を映し出しているような藤原さん演じる漁師。自殺まで考える彼の前に現れたのは、沖縄水産高校野球部の知念(水野さん)。
華々しい高校球児の彼は、当然にも自殺を止めに入り、転職を薦めるが、2年後、知念はいつまでも実用化しないリニアモーターカーの運転手になっていたのだ。 なんて不幸な知念。そこにはもうあの輝かしい高校球児の姿はない。しかも彼の家は、このインターネットの時代なんと西日で燃えたのだ!
それに比べてなんて俺は幸せだったのだろうと改心の藤原さん。
もうたたみかけるようなリットン節でたまりませんでした。
「部長が額で割った卵と、道場六三郎が割った卵、どっちを選ぶ?」
「部長だ」
「あんた、恋愛より友情をとるタイプだね」というのが、お気に入り。 日常つかってみたい、ワンセンテンスですね。
スライド リットン調査団にきく2000問。
藤原さん答えすぎ。読めませんがな。 水野さんは一言受けねらいの解答。リットン調査団新しいコンビ名は?「水野・藤原」というのが、直球すぎておもしろかったです。あと新しい北朝鮮のミサイルの名前は?「ハイビスカス」てのもぐっときました。
コント2「アイドルになりたい!」
「売れてないねた」のひとつ。
今回は水野さんがその「丸顔」を悲しむという内容。 人知れず一人で苦悩していたら、そこにはいつのまにか相方の藤原さんが立っていた。
「めがねをかけてみるかい?水野くん」「そしたら、僕も、ココリコくんみたいになれるんかな?」 ・・・・・・・・・・・
このひきがなぜかどきどきしましたです。 途中、ダウンタウンとのTVで、2丁目でのまじな不遇話が語られ、なみだなみだでした。
なんていうか軽めのねたに私の目にはうつりました。でも逆にコテコテのとこは好きだー。
2000問スライド。
黄色い鳥のかっこをしたおっさん(水野さん)が一人なんか、ガラスの長四角いつつみたいのをがちゃがちゃやってる。そこに灘儀さん通りかかる。 おっさんが一緒に遊びたがるので、しかたなく一緒に将棋をはじめる灘儀さん。
そのあと鳥仲間のおっさん2(藤原さん)もやってくる。 二匹(?)で見始めた、写真集はもう旬のあの人(いろんな意味で・・・ちょっとかけない)のセクシーショット満載だし、わけのわからんエンターテイメントやるし、自分たちの愛の結晶の卵を鉄砲で撃って楽しそうにあそびだすし、それが当たって死ぬし、最後のお願い流しそうめんだし。
リットンの二人は一言も発しないという、ある意味実験作ですが、すごいリットンらしいめちゃくちゃなサイレントコントでした。
また、このねたのつっこみが、「あの」灘儀さんてあたりがナイス人選。あの一生懸命なつっこみぶりがこのねたにぴったりでした。面白かったです。
2000問スライド。
コント4「覆面家族」(withスミス・灘儀さん モスト・小林さん)
最初は悪いことはなんでもしてきた(なぜかレイプが多い・・)めちゃくちゃ不良の生徒(小林さん)の独白シーンから。「俺がこんなに悪いのは、それは全部俺の両親が普通じゃないからだ」と強く主張。
そこから、場面は三者面談に。先生は藤原さん。父親は水野さん。そして母親は灘儀さん。しかし一瞬、判別に迷います。なぜなら、二人は覆面両親だから。(しかもあるとこの信者・・・。また伏せねば)
「本当に、俺が親の顔をみたいんだよ!!」と主張する小林さん。いやイホデル(メキシコの2世レスラーに付ける名前だそうな)くん。
しかし、話はイホデルは本当は捨て子で、から始まり、それでも強く愛を注ぐ両親、そして、子どもの時の作文の朗読。と、まるで、吉本新喜劇のような畳み掛けるようないい話に。ついにイホデルは「おれ覆面かぶるよ。」と家族に幸せの日々がもどりました。
でもいちばん思い出すのはヤバヤバ宗教ネタ。全世界に公開はちょっとできません・。怖くて。でもなんてカルト宗教ネタておもしろいんでしょうねえ・。もっとやって欲しいです。レポートできないけど。
2000問スライド
コント5「ペットがやってきた」(withスミス・灘儀さん、松村さん モスト・小林さん)
舞台は夏。ある一家。
今日はお父さんがペットを買ってきてくれる日。お母さん(藤原さん)、とお兄ちゃん(灘儀さん)と変な髪形の弟(小林さんヅラ浮いてるし・・)はとても楽しみにしている。
そこにお父さん(水野さん)が帰ってくる。
「お父さん、わすれてないよね!」「あたりまえや。」
それで、連れてきたのはなんと、公園にいた変なおっさん(松村さん)。 そこからまきおこっていく家族ドラマ。でした。 水野さんの親父臭いキャラクター(ハチマキ巻いて、といった日本の父キャラ)
はあまり見たこと無いので新鮮でした。
あと、松村さんは最後まで出演が明かされなくて、「だれやろう、特別ゲストて。まさか、村越さんか、松村さん?」とか思ってましたら、どんぴしゃでした。 でも私あんなに間近で松村さんが見れるなんて・・、怖かったです・・・。 だってあのオーラの人が1メーターくらい目の前にいるのは、なんていっていいやら。
個人的に、松村さん一人残して、家族で勝手に話が展開していく下りが面白かったです。
2000問スライド
コント6「再会」
水野さん談では日本演芸史上初。
最初は、ある人物をずっと待っている藤原さん。
それから子どものころの思い出モード。 水野さん演じる、今風にいえば、知的障害の子どもと知り合った藤原さんは、最初は疎ましく思っても、だんだん「自分おもろいなー」と仲良くなる。
そして、その日は帰らなくてはいけない藤原さんは、また次の日、そこで会うことを約束するのですが。
コメディNo.1ごっこをするところなどは、いつも通りの感じでとても笑えたのですが、全体的にまじめっぽい感じのねたでした。 とくに水野さんの絶品の子どもの演技は特筆ものです。
せりふまわし等、ノスタルジーものに弱い私はかなりきました。
エンディングスタッフロール やっぱり嘘満載。
ほんとか嘘かわかりにくい、宣伝スライド。ほんとに里見まさと・亀山房代とやるんでしょうか。
今までの単独とは違って、ユニットのネタや、実験的なねたも多い印象でした。2000年に向けての・・えー、よくまとめられないですが、 おもろかったです。以上です。